ご挨拶

日本商業教育学会 会長
永井 克昇(千葉商科大学 教授)
 私は、平成27年度の総会で新会長に選任されました千葉商科大学の永井克昇です。
 平成元年に創設されました本学会は、(故)雲英道夫先生を初代会長として、その後、河合昭三先生、山田不二雄先生、清水希益先生、岡田修二先生、そして中澤興起先生が順次会長になられてこられました。会長をはじめ学会員の皆様方が営々と築いてこられた本学会の会長職を託されたことに、重責を強く感じております。
 現在、高等学校学習指導要領の改訂作業が進んでおります。そこでは、これからの時代を見据えた商業教育の在り方が議論されます。このような時期、本学会としては、商業教育のうち、特に商業科教育に関する学術研究及び実践研究に関する情報を交流し、研究開発を支援していくことが大事だと考えています。本学会が、我が国における商業科教育に関する唯一の教科教育の学会であることを考えれば、その自覚と責務の遂行が求められることは当然のことと考えなければなりません。引き続き、商業教育はもとより商業科教育に関する情報の発信、収集、蓄積に努めていかなければならないと考えております。
 また、少子化が進む時代背景から、高等学校における商業教育の環境変化を正しく見据え、商業教育の「実学」としての魅力と役割の重要性・必要性を社会に発信していくことが重要です。このことについて本学会の会則も、「商業教育の発展に寄与する」と明記することによって大事な目的の一つとしています。私は、この「商業教育の発展に寄与する」ためには、この分野に関する社会的な啓発活動を強く押し進めていくことが大事だと考えています。商業教育を担っている全ての関係者が、商業教育の魅力や重要性・必要性を児童生徒に、保護者に、教育関係機関に、そして社会に、どのようにアピールしていくのか。このことについても学会として考え、推し進めていくことが大事だと考えています。
 今後は、このような視点に立って、本学会として何ができるか、どのようにすべきかを会員の皆様とともに考え、できることから進めていく所存です。
 本学会がその目的を遂行するために、会員の皆様をはじめ、多くの商業教育関係者がご支援、ご協力くださることを祈念いたしております。